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2024/02/16
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【起業家へのアンケート】起業家にとって必要な力とは?高校時代に学びたかった教育とは?

 

このたび、起業家(フリーランス、個人事業主含む)を対象に、「起業家にとって必要な力」に関する調査を実施しました。

急激に変化するグローバル&日本で活躍する起業家のみなさんにとって、どのような信念やスキルが必要か、また、学生時代の学びがどんな影響を与えたかなどを調査し、今後に活かして参ります。

 

起業家が思う、高校時代の教育で役に立ったものは『表現力・コミュニケーションスキル』が最多

はじめに、高校時代に受けていた教育について振り返ってもらいました。どのような学びが今の起業や事業運営に役立っていると考えているのでしょうか。

 

 

「ご自身が高校生の際に受けていた教育で起業や事業経営に役立っていると考えられるのは、どの学びですか?次の選択肢からお選びください。(複数回答可)」と質問したところ、国語の授業や発表などを通じて養う『表現力・コミュニケーションスキル(35.7%)』と回答した方が最も多く、次いで部活動などを通じて身に付ける『集中力・耐久力(30.9%)』、数学や科学などを学ぶことで得られる『論理的思考・データ分析スキル(27.1%)』と続きました。

 

起業し事業運営をする際は、自身の考えを表現し相手に伝える力が欠かせないと考えている人が比較的多いようですが、一方で気になる結果として、「その他」(11.6%)と回答した人のうち、9割近くが「高校の学びで起業に役立ったものは特にない」と具体的に答えています。

調査に回答してくれた起業家の多くが受けてきたと考えられる従来型の教育では、あまり起業に好影響を与えていない可能性が見て取れます。

 

では、そんな起業家から見て、ワオ高校の学びはどのような印象を持たれているでしょうか。

 

 

「ワオ高等学校のWebサイト(https://www.wao.ed.jp)をクリックいただき、ワオ高等学校の学びの中で一番興味を持たれたものについて教えてください」と質問したところ、『自ら学び育つ、議論型の新しい授業の実践(32.1%)』と回答した方が3割以上と最も多く、次いで『授業はすべてオンラインで全国どこからでも学べる(21.5%)』『起業・AI・留学などのオプション講座がある(17.7%)』と続きました。

 

「表現力・コミュニケーションスキル」を重要視する起業家にとっては、議論型の授業によって自己表現の力を養うワオ高の教育に着目した人が目立ちました。

「授業がオンライン」というのも、ビジネスの最前線にいる起業家にとっては注目するポイントのようです。

 

 

また、ワオ高校には「起業コース」という起業家精神(アントレプレナーシップ)を学ぶオプションコースがあります。

時間が自由に使える通信制高校の強みを活かし、生徒自身が株式会社をつくったり、企業を訪ねたりするなど実践型のプログラムでの学びを提供しています。

 

こうした学びについて「ご自身が高校生のときに受けたかった内容はどれですか?(複数回答可)」と質問したところ、『ビジネスに関する基本知識の習得(47.8%)』と回答した方が4割以上と最も多く、次いで『ビジネスプランの作成やプレゼン(26.7%)』『自ら会社に出資して運営する実践(23.9%)』と続きました。

 

高校生のうちにビジネスの基本的な知識を習得することが大切と考えているのは、起業家自身の経験からきているのかもしれません。

実践的な学びについては回答が分散していずれも20%台という結果となっており、基本的な知識をもってさまざまな実践をすることが大事だと考えているようです。

 

ワオ高校のオリジナル教科「哲学探究」に関して

起業コース以外にも、ワオ高校には特長的な学びとして、哲学・科学・経済を学ぶオリジナル教科「教養探究」があります。

対話を通じて自分の意見を表現し、クリティカルシンキングを身に付けることを大切にしています。

 

特に哲学探究の授業では、答えのない問題に対して徹底的なディスカッションを行い、考え続ける経験を多く積みますが、このような学びは起業や事業経営に役に立つと思う方はどのくらいいるのでしょうか?

 

 

「このようなワオ高校の学びは、起業や事業運営に役に立つと思いますか?」と質問したところ、『はい(68.3%)』という回答結果になりました。

 

役に立つと答えて頂いた理由とは何なのでしょうか?

詳しく聞いてみました。

 

■ワオ高校の学びは起業や事業経営に役に立つ?

・答えのない問題について考え続けることは人生において大切で、仕事においても役に立つ(40代/男性/京都府)

・起業家はプレゼンの機会が多く、対話を通じて自分の意見を表現する方法を学べるのはかなり役立つ(40代/男性/埼玉県)

・今の学校では教えてくれない教養を社会に出る前に教えてもらえる(40代/女性/大阪府)

・決まった考えに固執せずに絶えず物の見方を進化させることが出来る(40代/男性/熊本県)

・自分の意見をまず持つことが大切でそれを表現までにつなげられる人が起業に向いていると思う(30代/男性/東京都)

 

答えのない社会で自ら会社を立ち上げた起業家にとって、答えのない問いを考え続ける哲学の学びを大変高く評価してくれていることが分かります。さらに「対話」についても実社会で生きるスキルとしてとらえていることが伺えます。

 

ワオ高校のオリジナル教科「経済探究」に関して

ワオ高校の「経済探究」の授業では、お金の本質や通貨の未来、投資や資産など、世界を動かしている「お金の仕組み」を学びます。

教科書的な知識にとどまらず、対話を通じて経済について考えることで、実社会で活きる力を養うことができます。

そこで、「高校生のうちからこのような学びをすることは、起業や事業運営に役に立つと思いますか?」と質問したところ、『はい(77.6%)』という回答結果になりました。

 

 

非常に多くの方が、高校生のうちからお金の仕組みを学ぶことは、起業や事業経営に役に立つと思うようです。

そう思う理由を詳しく聞いてみました。

 

■高校生のうちからお金の仕組みを学ぶことは起業や事業経営に役に立つ?

・自分が高校生のときにはお金の教育がまったくなく、無知な故に社会に出てから苦労したので(40代/男性/埼玉県)

・日本ではお金の使い方を話すだけでも少し悪いことと捉える空気がある。現実的なお金の使い方を学ぶのはいい事だと思う(40代/男性/奈良県)

・大人になった今、お金の勉強を一からしなくてはいけないのは、ハードルが高く感じる(30代/女性/広島県)

・若い時からそもそものお金の動きとはについて学べるのはいい(30代/男性/北海道)

・お金の仕組みを知ることで、起業に前向きになれる(40代/男性/秋田県)

 

自分自身が高校時代に経済に関する教育を受けてこなかったことや、社会に出てから苦労した実体験などを基に、「経済探究」を非常に肯定的にとらえているようです。

 

【まとめ】ワオ高校の学びは起業や事業経営に役に立つと思う起業家が多数

今回の調査結果で、起業家の多くが、ワオ高校の哲学・経済などを学ぶ「教養探究」が起業や事業の現場でも役立つと高く評価していることが明らかになりました。

「自ら学び育つ、議論型の新しい授業の実践」という学び方は、実社会で求められているスキルであると興味を持つ人が多くいました。

 

「自分で考え、発信していく力」こそ、VUCA時代に対応するために社会で実践的に役に立つスキルであると言えます。

 

 

ワオ高校の『起業コース』

ワオ高校の起業コースは2024年度から新たなステージに入ります。

 

高校生のうちからアントレプレナーシップ(起業家精神)を学ぶことを目的に、アウトプットを重視したより実践的なプログラムを展開します。

 

起業に関する基本的な知識やノウハウを学びつつ、さまざまな社会課題解決に取り組む株式会社を設立し、運営していきます。

 

この会社で高校生自身が考えるさまざまな事業を展開する中で、

 

・ビジネスプランの作成

・企業広告の作り方

・マーケティング

・事業を売り込むためのプレゼンテーション

・チームビルディング

 

など、実際の企業活動や社会に出た時に求められるスキルを身に付けていくことを目指します。

さらに、最前線で活躍している起業家や元プロスポーツ選手らがアドバイザーとなり、それぞれの事業に対して最新情報などを提供してくれます。

 

 

現在、起業コースメンバーは2024年4月の株式会社設立に向けて準備を進めており、クラウドファンディングや事業内容を充実させる活動などに取り組んでいます。

 

2024/02/16
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