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“文化祭らしくない文化祭”「起業家的文化祭」を初開催! 起業コース生がゼロから企画・運営
ワオ高校起業コースの生徒が中心となり11月25、26日の2日間、ワオ高校岡山本校で「起業家的文化祭」を開催しました。
オンライン通信制高校である本校では、初のオフライン開催となる文化祭!
起業コース生としてイベント運営や収益を上げる経験を積むために、さまざまな企画を展開し「文化祭らしくない文化祭」をつくりあげました。
企画から実施まで 準備期間はたったの1カ月半!
起業コースの授業の中で文化祭開催へ具体的に動き始めたのは、10月に入ってからでした。
ワオ高校では、文化祭をオンラインで開催した実績がありましたが、オフラインで開催は初。しかも生徒は全国に住んでいて、岡山本校で動ける人数は限られています。
「対象となる客層はどうするか?」「収益を上げる企画は何があるだろう」と話し合いを重ね、同時進行で具体的な準備を進めていきました。
まず、客のニーズをつかむために「マーケティング」を実施。
どんな文化祭が望まれているのか、ワオ高校周辺の店舗を直接訪ねたり、近隣の中学校にアンケートをお願いしたりしました。もちろん、アンケート文面も生徒自身が練り上げました。
文化祭では珍しい「売り上げ目標」
文化祭の内容を固めていく中で、他の生徒にも声かけして参加者を募っていきました。そこは多彩な個性をもつワオ高生。高校文化祭ではあまり見ないタイプの出店者が集まりました。
企画側の生徒も、それぞれの特技を生かして準備を進めました。ポスターの作成、PR動画の編集、動画や写真を使ったSNS宣伝、近隣店舗にポスター掲示の依頼、全体の流れをまとめてタスクやスケジュール管理など、まるで一つの企業のように「仕事」を進めていきました。
そんな生徒の姿を見た教職員も全力でサポートにあたりました。
開催直前は、ちょうど1・2年生のスクーリング期間中だったため、これまではオンラインで準備を進めてきたメンバーが手を動かして会場準備を進めました。
その中で、起業家的文化祭らしく「売り上げ目標」を立てました。「2日間で3万円」。高校文化祭としては珍しい目標です。
目標達成のために入場料やブース料金の検討を重ねました。「高額で客が来てくれなければ意味がない」「安くしすぎると売り上げが減るのも困る」「小学生や中学生の値段設定はどうするか」など、実施直前まで議論が交わされました。
大盛況の2日間 初日で売り上げ目標達成!
企画総括の大西奈菜子さん(1年生)の路上オープニングピッチで文化祭がスタート。
「普通じゃない高校生活を送っている私たちだからこそできる、前例のない文化祭をゼロからつくりだしました。皆さんに新しい青春をお届けします!」と開催意義を説明しました。
2日間のブースはバラエティーに富んでいます。
・生徒がいれるこだわりのコーヒー
・人生相談&ハンドマッサージ
・プリクラをかわいらしく加工
・化学実験体験
・プログラミング体験
・ボードゲームカフェ
・英語カフェ
・哲学カフェ
・生徒が持ち寄った古本の販売
・手作り作品の販売
他にもステージ発表や、取り組んでいるプロジェクトについての路上ビジネスピッチも実施。文化祭の様子はTikTokで生配信され、数千人がワオ高校の文化祭の様子を楽しんでくれました。
2日目はブース数が減ったものの、会場レイアウトを素早く変え臨機応変に対応しました。
文化祭全体の売り上げは2日間でなんと約10万円!! 売り上げ目標を大幅に上回る成果を上げました。
「来年は、もっといい形に変えて、パワーアップさせてやりたい」
「ワオ高校を代表するイベントに育てていきたい」
文化祭を終え、生徒たちの顔は充実感に満ちあふれていました。
フィードバックこそ大事
ここで終われば、一般的な高校文化祭と変わりません。フィードバックを行い、「次」へと活かしていくのがワオ高校起業コースならではです。
多くの人の意見を反映する難しさ、運営面の不手際、集客の苦労など、互いに厳しい意見をぶつけ合いました。
起業コース担当の川本潤先生の言葉です。
「大人が指示することなく、ゼロからイベントを成功させたことは本当にすばらしい。失敗した部分があっても、大きな目で見ればそれはただの誤差だ! やらなければよかった、なんてことは絶対にない。ギアを入れ替え、新たなスタートをきろう!」
起業コースの生徒たちは今後、会社づくりや新たなプロジェクトに向かってさらに成長していきます。