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2023/10/20
コラム

シンギュラリティの時代に生き抜く力「起業家精神」~必要とされるその理由とは

 

壁にぶつかった時、あなたならどうする?

混迷を極める現代社会において、先⾏きを⾒通すことは、数⼗年前に⽐べて遥かに難しくなっています。⼈⽣のルートが⾒えないという不安を、⼤⼈たちはもちろん、多くの⼦供たちが抱えています。

 

とはいえ、その不安を払拭するための具体的な⾏動をしている⼈たちはどれだけいるでしょうか。実際にはそれほど深く考えず、不安を抱えたまま、今までのレールの上を歩んでいる人が多いのではないでしょうか。

しかし、それでは、壁にぶつかったときに初めて、自分とは何者なのか、自分がしたいこととは何か、自分の強みとは何かを問うこととなります。これからの時代において、リスクが大きいのではないか、そんな懸念も湧いてきますよね。

 

早い段階、つまり10代のうちから考えていけば、壁にぶち当たって、0やマイナスからの再出発になるということは少なくとも避けられるかもしれない―。

では、どうすればそんなことができるのでしょうか?

 

起業家精神(アントレプレナーシップ)が生み出す未来

その⼀つが「起業家精神(アントレプレナーシップ)」です。

 

ここで言う「起業」は、ビジネスを立ち上げるという狭い意味を指す言葉ではありません。

すでにある何かの型にはまるのではなく、ありあわせのもののお仕着せではなく、⾃分⾃⾝のオーダーメイドの⼈⽣を作り上げる、ほぼ唯⼀の⽅法。それが「起業」なのです。

 

しかし、誰もが今すぐ⾃分のビジネスを作れるのかと⾔えば、それは不可能です。どんなに年収が⾼い有能なビジネスマンでも、⾃分でビジネスを作り上げられる⼈は限られています。独⽴して成功する⼈は1000⼈に3⼈とも⾔われています。

では、優秀なビジネスマンがどうしてビジネスオーナーとして成功しないのか。

それは、彼らがビジネスマンとしては⼀流の教育を受け、経験を積み、スキルを⾝に着けてきたとしても、起業家としての教育を受けて、スキルを培ったことがないからです。

 

シンギュラリティの時代、生き残るには

昨今のAIの進歩は⽬覚ましいものがあります。ほんの1年前までは想像もできなかったことがAIによって可能になっています。

今やAIとの対話でアイデアを練ったり、外国語を学んだりは当たり前になりつつありますし、画像⽣成AIは⼈が描いたものはおろか、実写とすら⾒分けがつかない画像を作り出すことが可能になっています。

 

そうしたAIが⼈間の能⼒を超える状態‧現象を「シンギュラリティ」と呼び、2040年が⼀つの⽬安と⾔われています。

 

シンギュラリティの時代、多くの仕事がAIにとって代わられると⾔われています。

対話型AIの進歩を⾒ると、最も⼈間的な営みであるはずの教育の現場においても、教師の存在が不要になるのではないかという不安が出てきます。⽣徒からしても、AI相⼿なら気兼ねも羞恥⼼も必要ありませんし、経営者側からしても、AIの⽅が⼈間よりあるかに管理が楽で安上がりですから。

そう考えると、学校現場でただ教えるだけの教師というのも、⽣き残れない存在の一つなのかもしれません。⽣き残るためには、⾃分にしかできない何かを⾝に着けて、発揮できる⼈材にならなければいけない、ということになりそうです。

 

⾃分は何者で、何ができるのか、⾃分の可能性は何なのか。若い世代だけでなく、あらゆる世代、あらゆる職種に就く人にとっても、早めにそれを⾒出すことが⽣き残りの可能性を⾼めていくと考えられます。

 

働くということの意味を問う時代

産業⾰命というと19世紀に蒸気機関が発明されたことによる産業の機械化によって、⼯場制機械⼯業が誕⽣したことを思い浮かべるかもしれません。しかし、現在、世界的にはそれ以降も「産業⾰命」が定義されています。

 

現在は、この中の「第四次産業⾰命」のさなかと⾔われています。

 

「第三次産業⾰命」では、コンピュータの登場により、⽣産や様々な作業が⾃動化されました。それがこの「第四次産業⾰命」では、より進んだAIという技術の登場により、⾃律化へと向かっています。つまり、⼈間が関わらなくても、機械が勝⼿に作業を進めていくということです。

しかも、現在はグローバル企業の影響⼒が⾮常に⼤きくなっています。そうした最新技術を導⼊したサービスと、地⽅の個⼈商店が戦っていかなくてはいけない、そういう時代なのです。

 

そのような変化と混迷を極める現代社会において、あなたはどう働いていきますか?

あなたが⽬指す職業は20年後30年後に残っていますか?

そうした視点で、今⼀度、働くということ、職業というものを問い直して、将来を考えてみることが必要でしょう。

 

大谷翔平選手がもつ「起業家精神」

職業観そのものを見直し、誰もが自分自身の価値を高めていかなければ生き残っていけない厳しい時代において、オーダーメイドの人生を作り上げる「起業家」。

まさに起業家精神を体現したような人物の一人が、MLBロサンゼルス‧エンジェルスの⼤⾕翔平選⼿です。

 

皆さんは、⼤⾕選⼿の何に惹かれますか?

成績? 年俸? ⼆⼑流?

確かにそれは⾼く評価されるものでしょう。でも、過去にもMLBで活躍した⽇本⼈選手はいましたし、今なお活躍している現役の選⼿も少なくありません。しかし、⼤⾕選⼿ほど⼈を惹きつけている選⼿は極めてまれです。

大きな要因の一つが、そのプレーの前後に⾒せる笑顔、そこからうかがえる⼈柄ではないでしょうか。そう考えると、⼤⾕選⼿は「⼆⼑流」というほかの誰にもできない働き⽅で活躍しつつ、「仕事」と「幸せ」という、ともすれば⼆律背反しがちなことを両⽴しているのではないか。そう分析できそうです。

 

「ワークライフバランス」の充実は昨今よく話題にのぼります。仕事一辺倒の生活ではなく、私生活も充実させるという文脈で語られがちですが、大谷選手の場合、人生全体を自分自身でデザインし思い通りに進めており、非常に高いレベルで「ワークライフバランス」を実現しているように見えるのです。私たちはそこに惹かれているのかもしれません。

 

では、「ワークライフバランス」の充実を図るためにはどうすればいいのでしょうか?

 

⼤⾕選⼿は⾼校⽣の時に、「マンダラチャート」を描いたそうです。

「ドラフト1位8球団から指名」を⽬標に、それを達成するための要因を8つ設定し、それぞれを達成するためにさらに8つの⾏動や要因を設定しています。

⼤⾕選⼿が使っていたということで、⽬標を達成するための要素とプロセスを細分化し明確化する⽅法として、広く知られるようになりました。

 

では、皆さんもマンダラチャートを完成させてみましょう。⽬標を真ん中に書き、8つの分野に分けて細分化すると分かりやすいでしょう。

 

 

「蓋をされたコップ」が生みだす無力感

こんな寓話があります。

 

2mジャンプできるノミを 50cmで蓋をしたコップに⼊れます。

しばらくそのままにしておいた後で、蓋を外すとノミは50cmまでしか⾶ばず、

コップから出られない。

 

出所は不明ですが「学習性無⼒感」を説明する例としてよく使われます。

本当はできるはずなのに、制限されてできない状態を繰り返していたら、いつか⾃分にはできないのだと思い込んで、やる気を失ってしまうのが「学習性無⼒感」です。

 

皆さんはどうでしょうか?蓋をされたコップのような環境に置かれていませんか?

知らないうちに、⾃分ではできないと思いこまされていませんか?

変化の激しいこれから時代、いつか突然、今の環境が⼤きく変化してしまうかもしれません。その時にあなたは本当の⼒を発揮できますか?

 

⼤⾕選⼿は、ピッチャーとして、⾼校からMLBへという進路を考えており、ドラフト指名されても⽇本のプロ野球には進まないと宣⾔していました。その中で、⽇本ハムの栗⼭監督だけが⼤⾕選⼿をドラフトで指名しました。

そして、栗⼭監督は。⽇本のプロ野球で⼆⼑流として成功をおさめ、その前代未聞の実績を持ってメジャーに⾏ってはどうか、と提案したそうです。

投⼿と打者の両⽅で超⼀流の成績を残した⼈などそれまでは皆無です。誰もそんなことが可能だとは思っていませんでした。⼤⾕選⼿本⼈でさえ、超⼀流の成績を残せるとまで信じていたかどうかは疑わしい。そんなレベルの話です。

栗⼭監督は、その可能性を信じて疑いませんでした。まさに栗⼭監督は、ガラスの蓋を取って、より広い可能性の世界を⾒せたのです。

 

目標を明確化する「⼈⽣設計ノート」

また、⼤⾕選⼿は、何歳で何をするという「⼈⽣設計ノート」を書いていることでも有名です。

 

 

大谷選手が想定した人生設計は次のようになっています。

 

18歳「メジャー⼊団」

19歳「3A昇格」「英語マスター」

20歳「メジャー昇格」「15億円」

21歳「ローテーション⼊り」「16勝」

22歳「サイヤング賞」

23歳「WBC⽇本代表」

24歳「ノーヒットノーラン」「25勝」

25歳「世界最速175km」

26歳「ワールドシリーズ優勝」「結婚」

27歳「WBC⽇本代表MVP」

28歳「男の⼦誕⽣」

9⽉30⽇ スカラシップ説明会「起業」 7

29歳「ノーヒットノーラン2度⽬の達成」

30歳「⽇本⼈最多勝」

31歳「⼥の⼦誕⽣」

32歳「ワールドシリーズ2度⽬の制覇」

33歳「次男誕⽣」

34歳「ワールドシリーズ3度⽬の制覇」

35歳「WBC⽇本代表」

36歳「奪三振数記録達成」

37歳「⻑男野球をはじめる」

38歳「結果がでず引退をかんがえはじめる」

39歳「来年での引退を決意」

40歳「引退試合ノーヒットノーラン」

41歳「⽇本に帰ってくる」

42歳〜56歳「⽇本にアメリカのシステムを導⼊」

57歳「プロ野球界から引退」

58歳「岩⼿に帰ってくる」

59歳「リトルリーグの監督になる」

60歳「ハワイ旅⾏」

61歳「リトルリーグ⽇本⼀になる」

62歳〜64歳「岩⼿の野球向上」

65歳「メジャー年⾦3000万円」

66歳〜69歳「世界旅⾏」

70歳〜「毎⽇スポーツを続けて元気で明るい⽣活にする!!」

(出典:Smart FLASH)

 

今のところ、かなりの確度で実現できているところが驚きです。

こうして、文字化して⽰すことで、⽬標設定が細かく明確になり、そのために自分が何をするべきかが考えやすくなります。

 

オーダーメイドの人生を生きるために

大谷選手を例に挙げ、「起業家」たる生き方、オーダーメイドの人生設計のために必要なことを並べてみました。

皆さんも「起業家精神」がどのようなものか意識できたでしょうか。

 

ワオ⾼校では、これからの社会において、「起業家精神」が様々な場⾯で必要になってくると考えています。

ワオ高校が思い描いている「起業家」の人物像は

 

・⾃分で未来をつくりだす⼈

・⾃由を恐れず⼈⽣を満喫できる⼈

・お⾦を恐れず様々な資産を形成できる⼈

・⾃分を愛し仲間を頼れる⼈

・仕事もお⾦も恋愛も家族も幸福も⾃由も全てをあきらめない⼈

・不満を幸福に変える⼈

 

です。

 

現代社会において、大多数の⼈は「何かをやらされている⼈」です。そうした⼈たちは不満を抱えて⽂句は⾔いますが、たいていの場合解決に向けて動くことはしません。それは⾃分がやらされている仕事の職能を超えているからです。

「自分がやるべき仕事」ではなく「誰かがやる仕事」だと考えているということですね。

 

「起業家」は違います。すべてを⾃分事として捉え、⾃分の裁量で⽣きているので、目の前や未来に起きる問題点に対して解決策を考えます。

 

ワオ⾼校の「起業コース」は、起業家を⽬指すための知識やスキルを学びつつ、さらに本格的な実践を備えたプログラムです。未来を切り開くための技能を磨くことができます。

⾼校3年間学んだあとに、実際にビジネスを⽴ち上げることを確約することはできませんが、その可能性が選択の⼀つとしてあるというのは、普通の⾼校⽣ではまず考えられないことです。

また、学んだ知識や実戦の経験は、昨今⾮常に多くみられるようになった⼤学の総合型選抜でも⾼く評価されます。

就職して働くとしても、右も左もわからない新卒社員ではなく、すでにビジネス経験を積んでいる⼈材として、超即戦⼒として⼒を発揮することができるはずです。

 

現在、起業コースで学ぶ生徒は社会的な課題、自分自身の問題意識に基づいて学びを深め、実践しています。まさに「自分事」として解決策を思考する人材として成長中です。

激動の時代に生き残る、強くしなやかな人材となるため、ぜひワオ高校で共に学びましょう。

 

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ワオ高校起業コースでは、2024年度新入学よりカリキュラムを刷新。より実践力を高めた内容になります。

「自分の好きなことで起業がしたい」

「様々な実践的な活動を通して、経験値を高めたい!」

「自分のやりたいことを高校3年間で見つけたい」

「社会に活きる実践的なスキルを学びたい」

高校3年間でやりたいことが明確な方、ワオ高校にはスカラシップ制度があります。

 

ワオ高校ではスカラシップ説明会も定期的に開催中。新コースの説明やスカラシップの入試問題などについて詳しくご案内します。

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2023/10/20
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