【起業に特別な才能は不要】起業家にまつわる3つの誤解

 

起業したいと考えたことはありませんか? 「自分は起業なんてできない」と思う人もいるかもしれません。しかし、それは間違いです。この記事では、起業家(アントレプレナー)にまつわる3つの誤解について解説します。起業について興味がある人は、ぜひ読んでみてください。


1つめの誤解 リーダーシップやカリスマ性が必要


起業家に、従業員たちを引っ張るリーダーシップやカリスマ性は不要です。世界的に有名な起業家の多くは、そのような素質を持っているかもしれません。しかしそれは一部の人間の話です。何万人と存在する起業家のすべてが、同じ性格であるわけがありません。

とはいっても、「リーダーシップが欠けていること」や「カリスマ性がないこと」が、起業に成功する秘訣であるとはいえないでしょう。つまり、リーダーシップをはじめとした個人の性格は、事業の成功を左右しないということです。100人の起業家がいれば、100通りの「起業家らしさ」があります。「自分にはリーダーシップがないから 」「カリスマ性もなにもない、凡人だから 」といって起業の夢を諦めてしまうのは、とてももったいないことです。


2つめの誤解 斬新なアイデアを生み出さなければならない


世界中が驚くような斬新なアイデアを生み出す発想力がなくても、起業家になれます。もちろん、発想力はあればあるほど役に立ちますが、起業家自身がアイデアを出す必要はまったくありません。一緒に事業を進めていく仲間が、アイデアを出してくれば問題ないからです。

さらに、もっといえば、斬新なアイデアそのものも必要ありません。今、時代に求められているのは、「すでにこの世に存在するもの」をアップデートしたものだからです。新型コロナウイルスをはじめとして、これから何が起こるか想像がつかないこの世の中。実態がつかめない「新しいもの」よりも、安心感が味わえる「なじみのあるもの」をベースに考えたほうが、ニーズをつかめることもあります。それも、立派なアイデアです。

起業家として成功するには、「今までの経験をもとに、しっかりと地に足をつけて考えられること」のほうが重要な場合もあります。発想力に自信がない人でも、起業で大成功することは十分可能です。


3つめの誤解 才能がなければ起業できない


そもそもの話ですが、特別な才能がない起業家は、世界中にたくさん存在します。なぜなら、事業が成功するかどうかについて、才能の有無は関係ないからです。数少ない天才だけが起業家になれるなら、この世にこんなに数多くの事業は誕生していません。大事なことは、「始めた事業内容が、多くの人々から評価されるかどうか」というシンプルな考え方。特別な才能と、商才はまた別の話です。経営のスキルは、勉強すれば身につけることができます。「自分には才能がないから」という理由で起業を断念するのはやめましょう。


起業家は「誰でもなれる」!


ここまで、起業家にまつわる3つの誤解を解いてきました。これらから断言できるのは、「起業家は、誰でもなれる!」ということです。必要なことは、「新しい事業を始めたい!」「世の中の役に立つことがしたい!」という熱い気持ち。そして、自分のスキルを伸ばす努力をいとわない、積極的な姿勢です。

この世に存在するサービスや商品は、すべて誰かの小さなアイデアから誕生しました。ユニコーン企業のような、規模が大きい会社もそうです。社会に求められているものと自分ができることを照らし合わせて見つけた答えを、実行するかどうかがカギ。大事なのは、「まず、やってみるかどうか」ということです。起業へのやる気があれば、どんな人でも起業家として成功できるでしょう。

なお、起業家に必要なものは「失敗を解釈できること」「お金よりも大事なものがあること」「夢を語れること」「試行錯誤ができること」の4つの資質だといわれています。事業成功への積極性と、これら4つの資質は、特別な人間でなくても持てるものです。起業を難しいものと思わず、「起業してみたいから、やってみよう!」というシンプルな気持ちで挑んでみましょう。


まとめ


起業家には、「リーダーシップやカリスマ性が必要」「斬新なアイデアを生み出さなければならない」「才能がなければ起業できない」といった多くの誤解があります。これらは、すべて真実ではありません。なぜなら起業家に必要なものは、やる気や基本的な人間の資質であり、生まれ持ったスター性や才能などは関係ないからです。つまり、どんな人でも起業家を目指して良いということ。起業家とは、特別な職業ではありません。起業したいと思ったなら、その気持ちを信じてチャレンジしてみることが重要です。起業家という夢を諦めず、若いうちから専門的な勉強を始めてみてはいかがでしょうか。